お中元の季節。 この時期になると、運送業者さんの顔色が悪くなる。
まるで、毎年決まってやってくる“季節性の過労”みたいなものだ。

必然的に、商業用の荷物の到着は遅れがちになる
荷物は遅れ、お問い合わせは増え、
「今日届くはずなんですけど…」
というお客様からの電話が事務所に刺さる。

でも、これは誰のせいでもない。ただ、季節がそういう流れをつくるだけだ。

お中元の箱は重い。 数は多い。 送り主は気を遣い、受け取る側は期待し、
その間で運送業者さんは、 “人間の気持ちの重さ”まで一緒に運んでいるようなものだ。

だから、顔色が悪くなるのも無理はない。
むしろ、あの顔色こそが 「今年もこの季節が来たな」 という、
物流の風物詩なのかもしれない。

そして俺たち商業側も、毎年こう思う。
——この時期だけは、荷物の遅れを責められない。 責めるより、労う季節だ。

「配達ご苦労様です。冷たいドリンクでもどうぞ!」と差し出す日々が当分続く。

お中元の箱が動くたびに、 人の気持ちも動いている。

そんな“見えない荷物”を運んでくれている人たちに、 今日も静かに感謝を送る。