「達成の安堵と、来月への静かな圧。そして、つまらないジョークで月が終わる」
月末。 事務所が総動員で動いた結果、 ついに 月間出荷目標を達成した。
伝票をまとめ終えたころ、 丸ちゃんが静かに微笑む。
その顔は、 いつもの軽快さとは少し違う、 穏やかで、どこか誇らしげな表情だった。
🌸 まみちゃん、達成の瞬間は“自慢げ”になる
達成を確認したまみちゃんは、 腕を組んで少し上を向きながら言う。
「ほらね、言ったでしょ? うち、やればできるんだから!」

その表情は、 まるで自分が出荷したかのような自慢げな雰囲気。
社員たちは苦笑しながらも、 どこか嬉しそうだ。
🚚 丸ちゃんの“来月もお願いします”という静かな圧
達成の空気が事務所に広がったその瞬間、 丸ちゃんが穏やかな声で言う。
「来月も、この調子でまたお願いします」
その言葉は丁寧なのに、 なぜか事務所の空気が一瞬だけ固まる。
お客様であるはずの丸ちゃんから、 なぜか毎月ノルマを課されているこの構図。
もはや誰も疑問に思わないほど日常になっている。
😅 空気が固まったのを察した丸ちゃんの“口癖”が始まる
その場の空気がピタッと止まったのを察したのか、 丸ちゃんが急に口を開く。
「冗談を言う訳ではありませんが……」
ここから始まるのは、 毎回恒例の つまらないジョーク。

その内容を私は覚えていない。 というより、 誰も覚えていない。
なぜなら―― 全員がスルーするからだ。
まみちゃんも、 日下部さんも、 小林さんも、 社員全員が。
事務所の空気は、 丸ちゃんのジョークを吸収して、 何事もなかったかのように静かに流れていく。
✨ そして、1ヶ月が終わる
達成の安堵、 まみちゃんの自慢げ、 丸ちゃんの静かな圧、 そしてスルーされるジョーク。
この一連の流れが、 毎月の終わりを告げる“儀式”のようになっている。

洗車で光ったトラックが去ったあと、 事務所には少しだけ達成感と、 来月への静かな覚悟が残る。


