A切は48cm、中切は39cm」── ここまでは前回お話しした“本体の長さ”の話。
じゃあ今回の主役、 火口(ひぐち) の長さはどうなるのか?

写真を見ると、A切の火口は9.5cm、中切の火口は7.5cm
「え?じゃあ本体に足して長くなるの?」と思うかもしれないけれど──

実は、まったく足されないのだ。

百聞は一見にしかず。実際の写真を見てほしい。

つまり:

なぜなら、火口は本体の先に**「直角(横向き)」**に装着されるから。
どれだけ火口が長くても、前に突き出るわけではない。
つまり、実際のリーチ(手の届く範囲)は本体の長さのままなのだ。

物理的な長さは変わらなくても、秘められた炎の性格は劇的に変わる。
ここからは、この「火口」が持つ面白い役割についてお話ししよう。

🔥 火口の長さが決めるのは「炎の性格」

火口が長いほど、炎はこうなる:

  • 太くなる
  • 熱量が増える
  • 厚い鉄を切りやすい

逆に短い火口は:

  • 細くてシャープな炎
  • 薄い鉄をスパッと切る
  • 細かい作業に向く

つまり火口は、 炎の“性格診断メーカー”みたいなものだ。

🔥 火口番号(1〜3番)は“切れる厚さ”の目安

火口には番号がある。

  • 1番 → 薄物向け(3〜6mm)
  • 2番 → 中くらい(6〜12mm)
  • 3番 → 厚物向け(12〜20mm)

数字が大きいほど、炎は太く・熱く・力強くなる。

(※実際の厚さはメーカーやガス圧で変わるけれど、この“ざっくり性格”はどの現場でも共通だ。)

🔥 A切と中切の火口の違いは「炎のキャラ設定」

  • A切(9.5cm火口)
    • 炎が太い / 熱量が高い / 厚物に強い → “パワー系キャラ”
  • 中切(7.5cm火口)
    • 炎が細い / シャープで扱いやすい / 薄物に強い → “スピード系キャラ”

本体の長さは「リーチ」、火口の長さは「性格」。
この2つが合わさって、切断バーナーの“戦闘スタイル”が決まる。

📸 写真で納得!これが「足されない」決定的な証拠

百聞は一見にしかず。アップの写真を見てほしい。

見事に横を向いているのがわかるはずだ。 これを知らない人は、だいたい
「長くなると思ってた!」と驚く。
私も最初は、「え?足されないの?」って思っていた(笑)。

知れば知るほど、この無骨な金属の塊が愛おしくなってこないだろうか?


さて、リーチと性格が出揃ったところで、次回はついに最終章(第3部)。
**「じゃあ、実際に火を吹いたらどうなるの?」「どっちがどう使いやすいの?」**
という、実践編に突入します。

炎が暴れるスリリングな完結編を、どうぞお楽しみに!